こんにちは、執筆担当 & 子育て奮闘中のチャン太郎(旦那)です🐶
今回は哺乳瓶にお湯をかけて浸けておく、いわゆる『熱水消毒』のやり方と効果について解説していきます。
他の消毒方法と比べて一見簡単そうなので、哺乳瓶は熱水消毒だ!とお考えの方はぜひ記事を読み進めてください。
結論からいいますと熱水消毒をやるのは逆に難しい。やれなくはないけど手間がかかります・・おすすめしません。
この記事を読めば熱湯消毒のやり方、また一見簡単そうでコストがかからないのに・・なぜおすすめできないのか?
じゃーそれなら他にベストな消毒方法はないのか?こういったことまでバッチリ分かりますよ(^^♪
それでは早速本文にいきましょう。
哺乳瓶に熱湯をかける『熱水消毒』とは
まず熱水消毒のやり方から説明しますと
一般家庭でするならボール(容器)に哺乳瓶を投入し、そこに熱水を投入して浸け込む方法になります。
80℃のお湯に10分間浸けることで、芽胞をもつ以外の細菌やウィルスほぼ全てに効果があります。
熱水や蒸気を用いて65~100℃の温度で処理する方法は、有効で安全かつ経済的な消毒法である。例えば80℃10分間の処理により、芽胞を除くほとんどの栄養型細菌、結核菌、真菌、ウイルスを感染可能な水準以下に死滅または不活性化することができる。
哺乳瓶の熱水消毒のやり方と効果について
効果を確認するために実際に熱水をボール(容器)にためて、哺乳瓶を浸けて実験してみましょう。
ステンレスのボールと哺乳瓶に熱を奪われてることを想定して、100℃に沸騰した熱水を1000ml投入します。
投入後水温を測定すると82℃でした。
これが10分経つと・・なんということでしょう、61℃まで低下してました。
この時の部屋の温度は20℃ぐらいですし、投入したお湯も100℃なので条件的にもそんなに悪くないです。
10分間は80℃以上キープする必要がありますので、一般家庭で哺乳瓶の消毒をする場合はこの方法は向かないかもしれません。
正直このやり方をするぐらいなら、次章にて説明する煮沸消毒の方がよっぽどやりやすいです。
哺乳瓶の熱水消毒と他の方法(薬剤、煮沸、レンジ消毒)を比較してみた
消毒ですが物理的方法と化学的方法に大きく分けられます。
物理的方法としては先ほど説明いたしました熱水消毒、また煮沸消毒、レンジ消毒が挙げられます。
この方法はシンプルに哺乳瓶を加熱する方法になります。
煮沸消毒は沸騰した水に哺乳瓶を15分以上浸けることで、細菌とウィルスを死滅させることができます。
レンジ消毒も同様で、専用容器に入れて500〜600Wだと3分ぐらいで完了します。
しっかりと加熱できる点では、これらは熱水消毒より確実でおすすめ!
ただ煮沸消毒とレンジ消毒にも難点があって、熱に強い芽胞をもつ菌には対応できません。
それはこの何層にもなる強固な構造と、芽胞自体の内部に水分がほとんどないことが熱に強い理由として挙げられています。
内部に多くの水分が含まれていたら、加熱することでその水分を沸騰させて菌を容易に倒すことができますが・・それができません💦
ここで救世主として出てくるのが、化学的方法のミルトンなど薬剤消毒になります。
この方法は細菌を化学反応で酸化させ、内部から破壊。こんな感じ☟
引用元)弱酸性次亜塩素酸水溶液の各種芽胞に対する殺菌効果およびその適用事例
まとめ:哺乳瓶の消毒はお湯につけるより薬剤がおすすめ
今回は哺乳瓶の消毒方法の1つ『熱水消毒』について解説してきました。
お湯につけるだけなので一見簡単そうですが・・実際に一般家庭でやるのは難しいです。
それは80℃のお湯に10分間浸け続けないといけないから。お湯を入れる容器を温めない限りこの温度で保つのは無理です。
こういったことから加熱消毒をするなら、煮沸消毒かレンジ消毒になってきますが
しかし!
ただこの煮沸 or レンジでも、熱にものすごく強い芽胞菌に対して効果的ではないです。
やっぱりおすすめしたいのは薬剤消毒になります。
これから子育てをするママさんやパパさんに、ぜひ参考にしていただければ幸いです。