こんにちは^^子育て奮闘中 & 執筆担当のチャン太郎です🐶
今回は粉ミルクを作る濃度(お湯で溶かした際の濃さ)について徹底解説していきたいと思います。
- 粉ミルクの濃度はどれぐらいで作ったらいいの?
- 節約のため粉ミルクを指定の濃度より薄めて作ってもいいの?
- 子供の体重を増やす(カロリー増)ため、指定の濃度より濃く作ってもいいの?
こういった疑問をお持ちの方におすすめの記事内容になってます。
結論から言いますと、メーカーが指定している濃度を守って粉ミルクは作りましょう。赤ちゃんの体調に影響します。
先程問題提起したように意図的ではなくても、粉ミルクに溶け残りがあったり、誤って粉ミルクを入れ過ぎた場合でも濃度が濃くなったり、薄くなったりします。
指定の濃度で作らないと赤ちゃんの体調にどう影響するのか、またその理由までこの記事を読んでいただければバッチリ分かりますよ(‘ω’)ノ
それでは早速本文にいってみましょう
粉ミルクの濃度はどれぐらいに作ればいいの?
粉ミルクは製造メーカーが指定している濃度で作って下さい。粉ミルクが入っている缶や箱に説明書きがありますのでしっかり読みましょう。
有名どころの3メーカー『明治ほほえみ』『森永はぐくみ』『和光堂はいはい』を見てみると、調乳後の濃度が大体13〜13.5%ぐらいです。
丁度付属のスプーン1杯で20ml、上記濃度でミルクが作れます。例えば100mlのミルクが作りたいなら5杯投入する感じです。
明治ほほえみ | 森永はぐくみ | 和光堂はいはい | |
スプーン1杯(ミルク20ml) | 2.7g | 2.6g | 2.6g |
調乳濃度 | 13.5% | 13% | 13% |
メーカーが指定する濃度でミルクを作りますと、母乳に近い成分になるようになってます。
下記表を見ていただくと分かるように、タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素に加え、ビタミンやミネラル値も人乳(母乳)に近いです。
実際に『明治ほほえみ』『森永はぐくみ』『和光堂はいはい』のミルク濃度を濃度計で測ってみましょう。
各メーカー40mlのミルクを作り、濃度計を使って測定した結果が下記になります。丁度白色と青色の境目の数値を読み取ります。
明治 ほほえみ | 和光堂 はいはい | 森永 はぐくみ | |
濃度 | 14% | 13% | 14% |
測定濃度が13〜14%になりましたので、メーカーが公表している13〜13.5%の数値にほぼほぼ近いです。
でもここで注意して欲しいのが、いくら粉ミルクの品質が良くても、作り方がマズイと適切な濃度にならない場合があります。
よくあるパターンですが粉ミルクに溶け残りがある場合、出来上がり濃度が低くなってしまいます。
下記は『はぐくみ』ですが溶け残りがある状態で測定したところ、13%の濃度のはずが11%と低い濃度になりました。これが毎回続くと赤ちゃんの体調に影響します。
粉ミルクが100%確実に溶け残らないようにするにはコチラ☟
粉ミルクが濃いとどんな影響があるの?
粉ミルクを先程の基準調乳濃度13〜13.5%より、かけ離れて高く(濃く)してしまうと赤ちゃんが下痢になってしまいます。
それは濃度の高いミルクが体内に入ってくると、それを薄めようとして腸内に過剰な水分が入ってくるのでウンチが柔らかくなってしまうからです。
なので基準調乳濃度はしっかり守るようにしましょう!
もっと詳しく説明しますと腸内に濃度が高い、つまり浸透圧の高いミルクが入ってくると体液(体内の血液など)の浸透圧と平均化する現象がおきます。
さらに噛み砕いて説明しますと・・
体液は等浸透圧(約280mOsm/kgH2O)で、左図のように水分子だけを通す細胞膜を隔てて同じぐらいの液面です。そこへ濃いミルクが入ってくると、それを薄めようとして水分子が右図のように移動します。この上昇した液面にかかる力が浸透圧になります。
腸内に過剰な水分が入って下痢になるだけでなく、浸透圧がかかると消化吸収機能と代謝機能に負担がかかります。
ちなみに母乳は体液と同じぐらいの等浸透圧(約280mOsm/kgH2O)なので、濃度に関して全く気にしなくてもいいのです。
ただ粉ミルクも濃度をしっかり守って作れば、全然問題ありませんのでそこだけ気をつけましょう。
赤ちゃんの体液=母乳=粉ミルク基準調乳濃度13〜13.5%
粉ミルクを薄めるとどんな障害を引き起こすの?
今度は先程とは逆に、粉ミルクを基準調乳濃度13〜13.5%より低く(薄く)した場合、赤ちゃんは便秘になってしまいます。
それは低い濃度のミルクが体内に入ってくると、濃度を濃くしようとして腸内から水分が出ていってしまうからです。結果水分が奪われると硬いウンチになります。
浸透圧は濃度が低いと、浸透圧が低いミルクが腸内に入ってきます。先ほど同じように体液(体内の血液など色々)の浸透圧と平均化する現象がおきます。
このように赤ちゃんの体液(等浸透圧)より浸透圧が低かったり高かったりした場合、前章でも言いましたが消化吸収機能と代謝機能に負担をかけてしまうのであまりよくないです。
でも濃度さえしっかり管理できていれば、最近の市販されている粉ミルクは母乳に近い成分になっていますので安心して飲ませることができます。
まとめ:粉ミルクの濃度はしっかり守ろう!
今回は赤ちゃんの粉ミルクを作る際は、メーカーが指定する基準調乳濃度13~13.5%で作りましょうということで解説してきました。
ミルクの濃度が高いと、これが腸内に入ったとき体は薄めようとして水分を取り込みますので下痢になってしまいます。
逆にミルク濃度が低いと、体はこれの濃度を濃くしようとして水分を排出しようとするため便秘に。
他にも基準調乳濃度にすることで、母乳に近い成分となるように粉ミルクは設計されてます。
ということで赤ちゃんにこれから粉ミルクを与えようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです(*‘∀‘)