こんにちは、執筆担当 & 子育て奮闘中のチャン太郎(旦那)です🐶
今回はミルトン消毒・除菌剤の安全性について、色んな角度から徹底調査しました。
結論からいいますとミルトンは安全性が高く、むしろ使用しないと赤ちゃんが食中毒や感染症になる危険性があります。
ミルトンは塩素系の薬剤ということで、赤ちゃんが口にする哺乳瓶やおしゃぶりに使用するのには抵抗がある!という方が多いのではないでしょうか・・
この記事では使用上ちょっとでも不安に思う点を、全て洗い出して1つ1つ解説しています。安全面でモヤっとしている方にぜひ読んで頂きたい内容となってます。
- ミルトンは素手で触っても安全なの?
- 哺乳瓶についたミルトンをすすがないで使っても大丈夫?
- 赤ちゃんがミルトンを誤って飲んでしまう危険性がないか?
- ミルトンは体に悪い成分が含まれていないか?
- まとめ
それでは早速本文にいきましょう
ミルトンは素手で触っても安全なの?
ミルトンは素手で触らず、トングを使うことをおすすめいたします。
それはなぜか?液体と錠剤タイプに分けて説明していきますね。
ミルトン液体
まず下記一覧表に目を通していただけたらと・・液体は主成分が次亜塩素酸ナトリウムのアルカリ性になります。
成分 | ph領域 | ph値 | |
原液11000ppm | 次亜塩素酸ナトリウム | 弱〜中アルカリ性 | 11.3 |
液体500ppm希釈 (手指・皮ふ消毒用) |
次亜塩素酸ナトリウム | 弱アルカリ性 | 10.1 |
液体125ppm希釈 (哺乳瓶消毒用) |
次亜塩素酸ナトリウム | 弱アルカリ性 | 9.3 |
ミルトンの原液はphがそこそこ高いアルカリ性なので、素手で触ると肌にダメージとなりますので止めた方がいいです。
でも原液を20倍以上(500ppm以下)に希釈したものなら、あとで流水で洗い流すことを条件に手で触ってもOKです。それはメーカーも公認してます。
ミルトン錠剤
次に錠剤タイプで主成分ジクロルイソシアヌル酸は水に溶けて、次亜塩素酸水(次亜塩素酸溶液)になります。
成分 | ph領域 | ph値 | |
錠剤120〜140ppm希釈 (哺乳瓶除菌用) |
次亜塩素酸水 (次亜塩素酸溶液) |
微酸性 | 6.3 |
この次亜塩素酸水は微酸性ですので、手で触っても問題はないです!それは人の肌も弱酸性に保たれているからになります。
注)薬機法的に手指の消毒に使用するのはNGで、メーカーとしても禁止してます
ただこの次亜塩素酸水、手肌には優しいのですが・・塩素独特の嫌な臭いがしますので、手につくとテンションがだだ下がりです⤵
前章の液体タイプもそうなのですが、臭いの面からもトングを使うことをおすすめします。
もっと手肌荒れについて詳細を知りたい方はこちら☟
【手肌の荒れが心配】ミルトンに浸けた哺乳瓶を直接手で取り出すのはアリ?ナシ?
哺乳瓶についたミルトンをすすがないで使っても大丈夫?
ミルトンに浸けたあと、哺乳瓶は一度流水で洗い流した方がいいです。
それは下記2点の理由が挙げられるからです。
- 水滴として残留塩素が哺乳瓶についている
- 塩素の臭いがきつい
残留塩素が多く残っていると赤ちゃんの体に良くないですし、塩素の臭いがきついとミルクを飲まなくなる恐れがあります。
各メーカーの消毒剤を比較した記事がありますのでご参考に☟
どれが臭い?\ミルトン・ミルクポン・チュチュつけるだけ/消毒・除菌液の臭いを徹底比較♪
こんな実験をやってみました。
ミルトンに浸けたあと、そのまま洗っていない哺乳瓶と、一度水道水ですすいだ哺乳瓶の残留塩素量を比較。
結果は一度水ですすいだ方は残留塩素がほぼ0に!また塩素の臭いもある程度取れてます。
洗っていない哺乳瓶 | 一度すすいだ哺乳瓶 | |
残留塩素量 | 0.66mg/L | ほぼ0mg/L |
ちなみに国の健康に影響しない基準塩素量は1mg/L以下になります。
これは成人を基準にした数値なので、抵抗力が成人の3分の1といわれる赤ちゃんだと、もっと低い数値になってくるかと思います。
なので洗っていない哺乳瓶は残留塩素が0.66mg/Lであるので、そこそこ高い危険な数値と言えます。
残留塩素って何?
もっと実験の詳細が知りたい方は是非☟
哺乳瓶についたミルトンは赤ちゃんに影響??消毒後そのままorすすぐべきか検証してみた
赤ちゃんがミルトンを誤って飲んでしまう危険性がないか?
ミルトンの商品にはチャイルドプルーフ(childproof)が採用されているので、赤ちゃんが勝手に開けて口に入れるようなことは無いです。
ちなみにチャイルドプルーフとは、子供が扱えない安全な仕組という意味になります。
ミルトン錠剤と液体タイプで仕組みが変わってきますのでそれぞれみていきましょう。
包み紙に工夫があってハサミでないと切れないです。大人の力でダメだったので、ましてや赤ちゃんに開けられることはありませんので安心です♪
原液が入っている容器のボトルキャップを、押しながら回さないと開けられないようになってます。かなり強い力で押す必要がありますので、絶対赤ちゃんが開けることはできません\(^o^)/
特に希釈前の錠剤と原液は濃度が高く危険なので、このチャイルドプルーフ機構は助かりますね♪
こればかりは赤ちゃんの手が届かない場所に置いて、しっかりと私たち親が管理していく必要があります。
ぶっちゃけ哺乳瓶の消毒・除菌に使用する希釈濃度ぐらいなら、飲んでも問題なかったという試験結果が出てますが、それでも絶対赤ちゃんに飲ませてはダメです!
このチャイルドプルーフやミルトンの誤飲に関してもっと詳しい情報を知りたい方はこちら
ミルトンは体に悪い成分が含まれていないか?
ミルトンは塩素系の薬剤なので、確かに体に良い成分が含まれているとは言えないです。
ただ体に良いとはいえないと書いていると、ホントに危険なものだと思われそうなので誤解がないように言っておきます。
哺乳瓶を消毒・除菌するぐらいの希釈液なら、飲んでも問題なかったという試験結果が出ているぐらい危険性が低いです。
錠剤と液体タイプを希釈した場合それぞれ下記のようになります。
- 錠剤タイプなら微酸性の次亜塩素酸水(120〜140ppm)
- 液体タイプなら弱アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム(125ppm)
微酸性の場合、人の肌が弱酸性に保たれているぐらいなのでかなり安心できますよね。また弱アルカリ性も125ppmと低濃度のため、これも危険性が低いかと思います。
ミルトンの危険性についてもっと詳しく知りたい方はぜひ☟
そもそもなぜミルトンは体に悪いといわれるのか?それは塩素という言葉に踊らされているだけだった😅 知りたい方はコチラ☟
ミルトンって体に悪いってホント?色んな角度から見て分かった真実( ゚o゚)ハッ
まとめ:ミルトンは正しく使用すれば安全性の高い薬剤です
今回はミルトンの安全性について説明をしていきました。それでは順番におさらいをしていきましょう。
【ミルトンを素手で触る】
触ったあと水で洗い流すことを忘れると肌荒れの原因になりますし、手に塩素独特の臭いがつきますので止めた方がいいです。
トングを使いましょう(‘ω’)ノ
【ミルトンに浸けたあと哺乳瓶は水ですすぐ】
哺乳瓶に残留塩素が水滴でついていますのですすいだ方がいいです。あと塩素の嫌な臭いも取れて一石二鳥です。
【赤ちゃんがミルトンを誤飲】
- ミルトン錠剤の包み紙は手で切れない
- ミルトン原液ボトルのキャップは、押しながら回さないと外れない
こういったチャイルドプルーフ機構がついてますので安全です。
ただ作り置きした希釈液は、赤ちゃんの手が届かない場所に置いてしっかりと管理する必要があります。
【ミルトンに悪い成分が含まれていないか?】
哺乳瓶の消毒・除菌に使用するぐらいの希釈液なら
- 錠剤タイプ ➔ 微酸性の次亜塩素酸水(次亜塩素酸溶液)
- 液体タイプ ➔ 弱アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム
になりますので比較的危険性が少ないです。
上記のような安全にまつわるリスクが挙げられますが・・これらを踏まえましても、ミルトン(塩素系薬剤)を使用すべきです。
それは食中毒や感染症の原因となる細菌から赤ちゃんを守る為です☟
【ミルトンの成分と効果を徹底解説】哺乳瓶の消毒に120%使用した方がイイのが分かる!
あと最後にこれだけ言わせてください。
そもそも塩素に関わらずどんな薬剤であっても、使用方法をしっかり守れば何の問題も無く安全です。ようは皆さんの意識の持ちようってことですね!