赤ちゃんが使う哺乳瓶の消毒方法は色々あります。
その中でも何故ミルトンやミルクポンなどの塩素系消毒液を使う必要があるのか?この記事で徹底解説していきます。
すでになんとなく使用している人、もしくはこれから哺乳瓶の消毒はどうしよう?と悩んでいる方は必見ですよ。
こんにちは、 執筆担当 & 子育て奮闘中のチャン太郎(旦那)です🐶
今回は冒頭の通り、哺乳瓶の消毒液をなぜ使う必要があるのか?ですが・・
まず結論からいいますと消毒液が必要なのは、それでないと倒せない菌がいるからです。安全面から見た場合、消毒液の役割が超重要ってことですね。
一概に哺乳瓶の消毒と言いましても、コストがかからない、短時間で気軽に出来る方法は消毒液以外にいくつかあります。
知見を深めていく上でも、これらの情報も交えながら消毒液の重要性をお伝えしていければと思います。
それでは本記事の概要から説明します
- 哺乳瓶の消毒方法について
- ミルトンと熱湯での消毒を比較
- ミルトンと電子レンジでの消毒を比較
- 煮沸と電子レンジでしっかり消毒できるのか?
- まとめ
こんな感じの流れでいきたいと思います
この記事を読めば、哺乳瓶のベストな消毒方法についてバッチリ分かりますよ👍
哺乳瓶の消毒が適当だと雑菌が増殖し、それを口にした赤ちゃんが感染症になる恐れがありますので注意が必要です。
では早速本文に入っていきましょう。
哺乳瓶の消毒方法について
まずは哺乳瓶の消毒方法ですが、一般的によくされているのが下記になります。
- 消毒液(薬液)による消毒
- 煮沸消毒
- 電子レンジ消毒
もうこれら以外に無い!みたいな感じです(汗
これら3つを順番に解説していきます。
ミルトン、ミルクポンなどの消毒液に漬け込む
消毒液(薬液)はミルトン、ミルクポン、chuchuつけるだけが有名どころになります。
塩素系の次亜塩素酸ナトリウム(他に次亜塩素酸水など)を主成分とした、殺菌・除菌作用のある消毒液に1時間以上哺乳瓶を浸け込むやり方です。
次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターやカビキラーにも使用されている成分になります。
もっと身近なところだと、日常使っている水道水にも入ってます。
特徴が分かるように、メリットとデメリットに分けてみていきましょう♪
煮沸消毒する
鍋に湯を沸かしその中に哺乳瓶を入れ、100℃で15分以上煮沸して消毒する方法になります。
サイトによっては5分 or 10分の煮沸と記載されてますが、15分以上やることをおすすめいたします。長くやる分には全然問題ありません!
煮沸法)沸騰水中に沈めて15分間以上煮沸する方法である。栄養型細菌、結核菌、真菌、ウイルスを殺滅するが、芽胞は殺滅できない。炭酸ナトリウムを1~2%の割合で沸騰水中に加えることにより効力の増強と金属の防錆効果を期待できる。
メリットとデメリットをまとめてみましょう。
- 家にある用具を利用できる
- ランニングコストほぼ0円
- 15分もあれば消毒が完了するので時短できる
- 枯草菌やセレウス菌など、芽胞※1.で加熱に強い菌をやっつけられない
- 哺乳瓶に付着しているミルク成分が煮沸により固まり、そこから菌が繁殖
- 煮沸している15分間の見張りが必要
- 耐熱性のある哺乳瓶と、取り出し用のトングが必要
- 作業中火傷する恐れがある
※1.芽胞菌:胞子膜に覆われていて高い温度にも耐えられる菌。芽胞から通常の菌体に変化する
間欠滅菌方法を軽く説明しますと、煮沸しては常温まで冷やすを一晩最低3回以上実施します。
そうすれば『倒せない芽胞 ➔ 倒せる通常の菌体に変化させ』を繰り返すことで、芽胞&菌体が両方いなくなるという方法✨
電子レンジで消毒する
次に電子レンジを使ってですが、先程の煮沸と同じで加熱消毒になります。
煮沸よりは楽ちんに消毒できるかと思います。鍋で煮沸が完了するのをひたすら待たなくてもいいからです。
- 500〜600Wの3分で完了するので時短できる
- 煮沸と違い、消毒中監視しなくてもイイ
- ランニングコストがかからない。使用するのは専用容器と少量の水のみ!
基本煮沸と同じになります
- 加熱で倒せない菌がいる
- 洗浄で残っているミルク成分が蒸気により固まり、菌のたまり場となる
- 蒸気の吹き出し等で火傷をする恐れがある
- 耐熱性のある哺乳瓶が必要
ミルトンと熱湯での煮沸消毒を比較してみた
哺乳瓶を消毒するのにミルトンと煮沸で比較しました。
結論からいいますと、安全面で優位なミルトンに軍配があがります。
比較結果になります☟
安全 | コスト | 所要時間 | 作業(手間) | |
ミルトン | 〇 | × | × | 〇 |
煮沸 | × | 〇 | 〇 | × |
- 【赤ちゃん】煮沸では倒せない枯草菌やセレウス菌などに、ミルトンは効果的
- 【ママさん】煮沸では作業の際に火傷の恐れがあり危険。ミルトンならその心配が無い
やはりミルトンを毎日使用すると2,100円〜3,660円/月ぐらいかかります。煮沸は0円です♪
ミルトンだと1時間以上浸け込む必要がありますが、煮沸だと15分ぐらいで早い!
煮沸消毒している15分間はずっと付きっきりです。待つだけの15分はかなり長く感じます💦
ミルトンと電子レンジでの消毒を比較してみた
次はミルトンと電子レンジでの哺乳瓶消毒を比較していきました。
結論をいいますと、やっぱりミルトン消毒液の方がイイです。それはこっちの方が安全性が高いから!
比較結果はこんな感じです☟
安全 | コスト | 所要時間 | 作業(手間) | |
ミルトン | 〇 | × | × | 〇 |
電子レンジ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
先程の煮沸と同じような内容ですが、一応まとめてみました。
- 【赤ちゃん】電子レンジでは倒せない菌に、ミルトンは効果的
- 【ママさん】ミルトンの方が火傷をすることなく安全
ミルトンは2,100円〜3,660円/月ぐらい費用が掛かる。電子レンジは0円!
消毒時間はミルトンだと1時間以上ですが、電子レンジだと3分ぐらいで完了!
双方消毒中は放置できますので、付きっ切りになることはないです
哺乳瓶は煮沸or電子レンジでしっかり消毒できているか?
そんな方の為に筆者も前から気になっていた・・
煮沸と電子レンジは、熱が哺乳瓶全体に行きわたってホントに消毒できているのか?検証してみました。
結論からいいますと、双方ともに哺乳瓶の隅々まで熱がいきわたっておりバッチリ消毒できてました。
これなら枯草菌やセレウス菌はダメでも、食中毒の原因となる多くの菌をやっつけることができます。
それぞれの実験結果をみていきましょう
煮沸消毒について
まずは鍋の中に敷いた、ふきんの上に哺乳瓶本体と部品を並べます。
水を入れて沸騰してから、5分間グツグツと煮沸させます。※本来15分ですが時間短縮のため5分で実験。
・・・そして5分後、まだ鍋に浸かっている状態で温度計とサーモグラフィで一回温度を確認。哺乳瓶の温度分布は大体90〜100℃になってます。
哺乳瓶を鍋から引きあげました。引きあげた瞬間に一気に冷えて70〜90℃まで温度下がりましたが、哺乳瓶の隅から隅まで、熱が行きわたっているのが分かります♪
電子レンジでの消毒について
次は電子レンジ用の哺乳瓶消毒器を使用して、レンジで加熱してみましょう。
下記のようにセッティングして、少し水を入れてレンジに掘り込むだけです!超簡単♪
電子レンジ用の消毒容器によって違いますが、このレックの商品は500Wで3分チンして出来上がりです♪
取り出して一気に冷えて温度が下がって80〜100℃になってますが、全体的に哺乳瓶がしっかり加熱されているのが分かります。
まとめ:ミルトンなどの消毒液は必要なのか?それともいらないのか?
それではまとめていきましょう(‘ω’)ノ
まず哺乳瓶の消毒には、ミルトン・ミルクポンなどの消毒液がおすすめというか絶対必要だと思います。
それは煮沸やレンジの加熱処理では倒せない、枯草菌やセレウス菌等がいるからです。
消毒液はそれらに効果があるとされてます。注)ただ毎回100%それらを倒せるワケではないですが..それでも安全性としては間違いなくこちらの方が上です。
特に1歳未満の赤ちゃんは抵抗力が弱く感染しやすいので、この辺は気を付けてあげる必要があります。※下記赤ちゃんの抵抗力のグラフ参照
出典:O.Orlandini.et al.PEdiatrics,16(5):575~583(1955).一部改変
確かにミルトンなどの消毒液はコストや消毒が完了するまでの所要時間は掛かりますが…
それでも赤ちゃんが体調を崩さないように、少しでも安全性が高い方法を選ぶのが一番でしょう。
今回は消毒液はなぜ必要なのか?について語ってきました。これから子育てをされる方に是非参考にしていただきたいです。
それでは長くなりましたのでそろそろこの辺で、最後までお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
【下記サイトから一部引用】
- ミルトン医薬品インタビューフォーム(日本病院薬剤師会のIF記載要領1998年9月に準拠)https://milton.jp/ekitai/pdf/if_milton201007.pdf
- pigeon公式サイトhttps://products.pigeon.co.jp/category/index-25.html
- ミルトン公式サイトhttps://milton.jp/