こんにちは、子育て奮闘中 & 執筆担当のチャン太郎です🐶
今回は電気ポットを使ったミルク作りについて徹底解説していきたいと思います。
- 電気ポットは調乳に向いてるの?
- 電気ポットでのミルクの作り方がよく分からない
- 電気ポットで作った場合コストはいくらかかるの?
- 使用後の電気ポットのメンテンナス性は?
- 電気ポットと電気ケトルどちらがミルク作りに向いてるの?
- ミルク作りにおすすめの電気ポットは?
こういったよくネット上で飛び交っている質問に対してお答えしていきます。
結論からいいますと、電気ポットは1歳~のミルク作りに利用した方がいいです。0~1歳のような授乳頻度が高い期間のミルク作りには向きません。
赤ちゃんのミルク作りに使うお湯を作るのに、身近にある電気ポットを頭に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
この記事では
- 安全面(品質的に安全なミルクか)
- 作業性(簡単で楽にミルクが作れるか)
- コスト(安くミルクが作れるか)
- 所要時間(早くミルクが作れるか)
- メンテンナンス性(使用後清掃しやすいか)
こういった視点から実際に電気ポットでミルク作りをしてみて、メリット or デメリットをお伝えしていきます。
電気ポットを買うべきか?それとも他の方法にした方がいいのか?バッチリ分かりますよ♪
それでは早速本文にいってみましょう。
電気ポットは調乳に使うのに向いているの?
向いているかどうかは、赤ちゃんの年齢(月齢)によってかわってきます。
正直に言いますと授乳回数が多い0~1歳の期間は電気ポットは向いていないです。なので授乳回数が減ってくる、1歳~のミルク作りに電気ポットを使うことをおすすめいたします。
0~1歳だと授乳回数が多く、昼間に加え夜中も数回起きて授乳をすることになります。1歳を超えてくると離乳食がメインになってきますので、それを補う授乳が3回だけと回数が減ってきます。
ぶっちゃけ電気ポットを使用する場合、事前に残留塩素(カルキ)とトリハロメタンを抜く面倒な作業がありますし、80度で作ったミルクを冷やすのに時間がかかってしまいます。
ちなみに200mlのミルクだと冷やすのに5分ぐらいかかります・・0~1歳児だと授乳回数が多く、夜中も授乳する必要がありますのでこの時間はキツイ!
なので電気ポットを使う場合は、1歳~の授乳頻度が少ないタイミングにした方がいいですね。昼間に数回与えるぐらいなら無理なくできそうです✨
電気ポットのお湯を使った粉ミルクの作り方について
電気ポットを使った粉ミルクの作り方になります。
まずミルク作りをする事前準備から、実際に作る手順までを分かり易く解説していきたいと思います。
ミルク作りをする前にやるべきことは?
まず電気ポットでミルク作りをする前に、再沸騰(カルキ抜き)機能を使って水道水を10分間以上沸騰させる必要があります。それは水道水に含まれる有害物質の残留塩素(カルキ)とトリハロメタンを除去するためです。
やり方の例)3分間の再沸騰(通常沸騰)モードがついている電気ポットの場合
- 1回目はそのまま100度に沸騰させて3分
- 2回目は100度から98度に一旦温度を下げて、再沸騰モードで3分
- 3回目も同様に再沸騰モードで3分
通常沸騰1回+再沸騰2回でだいたい10分ぐらいになりますので、こんな感じでミルク作りをする前にお湯を作って保温しておきましょう。
使用する電気ポットによって通常沸騰・再沸騰時間は異なりますので、取説をみて事前に確認しておきましょう。
ミルクの作り方
お湯が準備できたところで次はミルクの作り方になります。
今回電気ポットは象印『優等生CV-TY22型』を使います。
- 98、80、70度に保温設定可能
- 再沸騰(カルキ抜き)可能
- 容量が2.2L
温度設定は80度があればOK!なぜ80度か?といいますと、粉ミルクに含まれる雑菌を死滅させられるのが70度なので余裕をもってこの温度にしてます。ぶっちゃけ90 or 100度でもいいのですが、これだと冷ますのに時間がかかり過ぎるので80度が丁度いいワケです✨
再沸騰は前章で説明した通り、残留塩素(カルキ)とトリハロメタンを抜くのに必要になります。
容量は2L以上の商品を選んでおくと安心です。赤ちゃんが1日に飲むミルク量ですが、多い時で1Lを超える場合がありますのでこの辺を考慮しておきましょう。
200mlのミルクの作り方を例にあげて解説していきたいと思います。
- 80度で保温のお湯を準備
- 哺乳瓶に粉ミルクを入れお湯を100ml投入※1.
- お湯を投入後すぐ30秒間混ぜる
- 追加でお湯を100ml投入※1.
- 氷水につけて34~40度に冷やす(所要時間約5分※2.)
注)※1.と※2.は作る量によって変わります。
※1.お湯の投入量について冷やす前温度 | 冷やした後温度 | 所要時間 | |
40ml | 71.8度 | 38.2度 | 1分40秒 |
80ml | 72.6度 | 38.0度 | 2分30秒 |
120ml | 74.4度 | 38.4度 | 3分20秒 |
160ml | 73.5度 | 38.0度 | 4分10秒 |
200ml | 73.8度 | 38.0度 | 4分40秒 |
電気ポットを使って実際にミルク作りをして、安全面(品質が良いか?)・作業性(簡単・楽に作れるか?)・所要時間(早く作れるか?)を評価してみました。
評価基準:◎優秀 ○良い △少し劣る ×劣る
安全面 ○ | この作り方だと、水道水に含まれる残留塩素(カルキ)とトリハロメタンはほぼ除去が可能。しかし有害物質の鉛、水銀、カドミウムまで除去できない |
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作業性 △ | 作ったお湯(白湯)は24時間保温できるので便利(毎回電気ケトルみたいに沸かす必要がない)。ただ事前に水道水に含まれるカルキやトリハロメタンを抜く作業と、ミルクを冷やす氷水の段取りが必要なので面倒 |
所要時間 △ | 氷水でミルクを飲み頃の34~40度まで冷ますのに時間がかかる。例)量が200mlになってくると5分近く必要 |
電気ポットを使った、ミルクの作り方をもっと詳しく知りたい方はコチラ☟
【安全で楽な方法にしたい!】電気ポットを使った粉ミルクの作り方について
電気ポットでのミルク作りコストはどれぐらいかかるの?
電気ポットでミルク作りをするのに、かかるコストといえば電気代です。※水道代は微々たる金額のため今回は計上しません
結論から言ってしまいますと、1日の電気代は激安で気にしなくもいいレベルです。
実際に電気ポットの電気代を調査してみました。
調査したのは象印『優等生CV-TY22型』で、VEまほうびんタイプの省エネ商品になります。
2.2L満水で1日24時間80度で保温した場合の電気代を計測してみました。計測機器はワットモニターを使用。
結果
1日24時間保温した場合の電気代は10.5円になりました。VEまほうびん省エネタイプだけあってかなり安いです。
評価基準:◎優秀 ○良い △少し劣る ×劣る
電気代 ◎ | ミルクを作る1日の電気代は10~20円とかなり安い。 |
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電気ポット使用後のメンテンナンスについて
ミルク作りに使用した後、電気ポットのメンテナンスは必要です。
まずコンセントプラグを抜いて本体が冷めてから作業は行います。感電や火傷に注意して下さい。
本体と蓋の外側になりますが、濡らしたふきんで汚れを拭き取るようにします。柔らかいふきんでやるのがベストですね。たわしでやろうものなら傷だらけになります。
間違っても本体を丸洗いしないようにして下さい、機器内部に水が入り故障の原因になります。
次は本体と蓋の内側になります。
本体は基本すすぐだけで、蓋は食器を洗うようなスポンジで汚れを落としましょう。
ただ本体内部に乳白色・黒色の汚れが目立ちだしたら、クエン酸を使った方がいいです。こうなってくるとすすぎだけでは取れません。
やり方としては簡単でまずコップにクエン酸30gを入れて溶かし、それを満水の水と一緒に電気ポットに投入します。
そして使用する電気ポットによって異なるのですが、洗浄用の操作がありますので取説を参考にしましょう。時間的には1~2時間かかるのが一般的です。
評価基準:◎優秀 ○良い △少し劣る ×劣る
メンテナンス性 ○ | 形状的に手が入らない箇所は無く、清掃しやすい |
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粉ミルク作りにポットは必要?ない場合はどうしたらいいの?
こう考えている方はちょっとお待ち下さい!電気ケトルが家にあるなら、それを使ってもミルク作りができます。
むしろ電気ケトルの方がコンパクトで取り扱いがしやすく、電気代が安いのでミルク作りには向いています。
ただ事前に湯冷ましを作って、冷蔵庫に保管しておくなど少し面倒な作業はありますが・・
電気ポットと電気ケトルのミルク作りについて徹底比較した記事はコチラ☟
【読めば100%分かる】粉ミルク作りには電気ポットと電気ケトルどちらを選ぶべきか?
ミルク作りにおすすめの電気ポットは?
調乳におすすめしたい電気ポットは下記3選です。
- TIGER『蒸気レスVE電気まほうびんPIM-G220(2.2L)』
- TIGER『蒸気レスVE電気まほうびんとく子さんPIP-A221(2.2L)とく子さん』
- 象印『VE電気まほうびんCV-WB22・30(2.2L)優等生』
①80度に保温できる機能があること。これは80度以上のお湯で、粉ミルクに含まれるサカザキ菌やサルモネラ菌を死滅させる為です。(雑菌から赤ちゃんを守る!粉ミルクに混入するサカザキ菌とサルモネラ菌の症状と予防方法)
②再沸騰(カルキ抜き)機能があること。これは水道水に含まれる残留塩素(カルキ)とトリハロメタンを抜く為です。(赤ちゃんに悪影響!ミルクを作る水道水に含まれるトリハロメタンとは?除去方法は?)
まずまほうびん機能ですね。お湯の温度が冷めにくいので、電気代が大幅に節約できます。
あと蒸気レスタイプがいいです。棚の下に置けなかったり、子供が蒸気で火傷をする恐れがあるからです。
他にもなぜこの3選がおすすめなのかはコチラを参照☟
【これらを選べば後悔なし!】ミルクを作るのにおすすめの電気ポット3選
まとめ:1歳~の調乳には電気ポットを使おう!
それでは最後にまとめていきましょう。
結論をいいますと授乳回数が減ってくる1歳~のミルク作りに電気ポットは使用した方がいいです。
電気ポットを使ったミルク作りについての評価を一覧表にまとめてみました。
評価基準:◎優秀 ○良い △少し劣る ×劣る
安全面 ○ | この作り方だと、水道水に含まれる残留塩素(カルキ)とトリハロメタンはほぼ除去が可能。しかし有害物質の鉛、水銀、カドミウムまで除去できない。 |
---|---|
作業性 △ | 作ったお湯(白湯)は24時間保温できるので便利(毎回電気ケトルみたいに沸かす必要がない)。事前に水道水に含まれるカルキやトリハロメタンを抜く作業と、ミルクを冷やす氷水の段取りが必要なので面倒。 |
所要時間 △ | 氷水でミルクを飲み頃の34~40度まで冷ますのに時間がかかる。例)量が200mlになってくると5分近く必要 |
電気代 ◎ | ミルクを作る1日の電気代は10~20円とかなり安い。 |
メンテナンス性 ○ | 形状的に手が入らない箇所は無く、清掃しやすい。 |
注)電気ポットは象印『優等生CV-TY22型』を使って評価 |
作ったミルクを飲み頃まで冷やすのに時間がかかってしまうのがネックになります。あとミルクを冷やす氷水を段取りするのも面倒な作業です。
理由としては0~1歳の期間は授乳回数が多い時で1日8回以上ですし、さらに夜中も2~3回与えることになるからです。
☞【0~1歳のミルク作りは迷わずコレ!】品質的に安全・簡単・早く作れる裏技とは?
日中は子育てで疲れ果て、夜中は授乳で何回も起きて寝不足の中、1回のミルク作りにTOTAL 5分以上かかるのは正直しんどい!
それでは今回はこの辺で、最後までお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>