こんにちは、子育て奮闘中で執筆担当のチャン太郎(旦那)です。
粉ミルクを作る水は、純水(ピュアウォーター)が一番いいと耳にしますが..今回はこの真相について調査していきたいと思います。
- 純水ってそもそもどんな水?
- 純水はどうやって作られるの?
- 粉ミルクを作るには純水がベスト?
こういったことが知りたい方におすすめの記事内になってます。
結論からいいますとミルク作りには純水(ピュアウォーター)が一番適しています。
純水はよく聞くけど・・どんな水なのか?なぜミルク作りに向いていて、赤ちゃんに優しい水と言われるのか?
また逆に純水は使い方によっては、赤ちゃんの健康を害してしまうとの噂も・・
この記事を読めばこの辺の真相がバッチリ分かりますよ。これからミルク作りをはじめる方から、現状よく分からないままやっている方までぜひ記事を一読してみてください。
それでは早速本文の説明にいってみましょう。
純水(ピュアウォーター)とは?
純水とは不純物が少なく純度の高い水のことをいいます。水で満タンの50mプールに、コップ1杯の不純物しか混じっていません。
ドラム缶数本分の不純物が入っている水道水と比較すると、いかにコップ1杯分の不純物が少ないかが分かっていただけると思います。
ここで実際に測定器TDS計を使って、『水道水』『純水』『超純水』でどれだけ純度が違うのかを測定してみましょう。
TDS計の数値が高いほど、不純物の量(mg/L)が多いということになります。
【参考:TDS基準数値】
理想的飲料水 | 許容可能飲料水 | 飲料水としては不適 |
0~49mg/L | 50~150mg/L | 151~300mg/L |
結果になりますが水道水は不純物量が54mg/Lでした。決して低い数値ではありませんが、許容可能飲料水の範囲内なのでミルク作りに使うことはできます。
対して純水と超純水に含まれる不純物の測定量は0mg/Lとなりました。測定器で反応しない微小な量しか不純物が入っていないってことですね、ミルク作りには理想的な飲料水となってます。
この純水当たり前ですが、水道水を単純に浄水器などのフィルターを通しただけで出来るものではないです。作り方としては主に下記3パターンあります。
- RO(逆浸透膜)
- 蒸留
- イオン交換
順番に解説していきましょう。
RO(逆浸透膜)
RO(逆浸透膜)に不純物の混ざった水を通して純水を作る方法になります。※ROはReverse Osmosisの略で訳して逆浸透
RO膜といって0.0001μm(0.0000001mm)の穴がたくさんあいており、不純物は通さず水分子だけを通します。
ROについてもっと詳しく知りたい方はコチラ☟
【調乳に使うのはRO水or天然水?】赤ちゃんの粉ミルクを作るのに安全な水を徹底追求♪
蒸留
蒸留による方法とは不純物の混ざった水を沸騰させて、出てきた蒸気を冷やして液体に戻し純水を作るやり方になります。
これにより不純物だけが取り除かれ、綺麗な水だけが抜き出される形になります。
イオン交換
最後はイオン交換により純水を作る方法になります。
イオン交換樹脂という、ろ過フィルターを通して不純物を取り除くことが可能です。
例えば図で示すように、水に塩分(NaCl)が含まれているとします。これをイオン交換樹脂内の水素H+を持った陽イオン樹脂側と、アルカリOH-を持った陰イオン樹脂側に吸着させて処理していきます。
陽イオン側に不純物Na+が吸着され、かわりにH+が放出されます。対して陰イオン側は不純物Cl-が吸着され、かわりにOH-が放出されます。
そして放出されたこれらH+とOH-が結びついて、純水H₂Oとなります。
赤ちゃんのミルク作りに純水(ピュアウォーター)がいいってホント?
赤ちゃんのミルク作りには不純物がほぼ0の純水がベストです。
それは粉ミルクに含まれるミネラルバランスを崩すことがなく、もっともいい状態でミルクを作ることができるからです。
ただミルクを作る際純水を使用するのはいいですが、そのまま飲むのは良くありません。
何も不純物が入っていない分、物を溶かす性質が強いからです。溶解性が高い!
それにより体内にあるミネラルが溶けだしてしまいミネラル不足となります。結果様々な病気を引き起こす原因となり、健康に悪影響💦
最悪純水でなくても、硬度60mg/L以下の軟水であればミルク作りに適していますので・・赤ちゃんにそのまま飲ませる目的でも利用したい方はこちらでOK。
赤ちゃんがお腹を壊さないように!粉ミルクの調乳で使うのは硬水or軟水のどちら?
純水は腐りやすいって言われるけどホント?
純水自体は腐ることがないです。
それは不純物がほぼ0のため、腐る原因となる細菌やタンパク質が含まれていないからです。
純水そのものは腐らないですが、ただ細菌や微生物類が入ってしまうと比較的腐りやすくなります。水道水のように塩素(殺菌する消毒剤)が入っていないので、細菌や微生物類が増殖しやすいからです。
だから純水が入っている容器は密閉して、日光のあたらない清潔な場所に保管しておくなど注意を払う必要があります。
筆者アパートのキッチンですが一見綺麗に見えても、特殊なワープサーチライトで照らすとタンパク質(白)と脂質(黄色)がビッシリ残ってます。こういったエサがあるところは、雑菌が湧きやすいので置くのはやめましょう。
まとめ:赤ちゃんの粉ミルクに使う水はコレ!
今回純水はどういった水で、また赤ちゃんのミルク作りに向いているのかについて解説してきました。
純水とは不純物がほぼ0で、赤ちゃんのミルク作りに向いている水になります。それは粉ミルクに含まれるミネラルバランスを崩すことなく作れるからです。
ただそのまま飲むには適していない水なので注意しましょう。
また保管方法については細菌や微生物類が入らないように密閉して、直射日光のあたらない清潔な場所においておきましょう。
5度以下の冷蔵庫なら細菌や微生物類が繁殖しにくい環境なので、保管場所としてはベストです。
純水はミルク作りに一番適していますが、どこの店でも売っているワケではなく値段も割高です。なので硬度60mg/L以下の軟水でもミルク作りに十分適していますので、こういった水を利用するのもアリですね。