ミルク作り注意点

雑菌から赤ちゃんを守る!粉ミルクに混入するサカザキ菌とサルモネラ菌の症状と予防方法

記事の表紙タイトル『雑菌から赤ちゃんを守りたい!サカザキ菌とサルモネラ菌の症状と予防』

こんにちは、子育て奮闘中で執筆担当のチャン太郎(旦那)です。

今回は赤ちゃんのミルク作りで障害となってくる、サカザキ菌とサルモネラ菌について徹底解説していきます。

  • サカザキ菌やサルモネラ菌とは?
  • 感染するとどうなるの?
  • 感染を予防するには?

こういった疑問にお答えしていきたいと思います。

 

結論から言いますと、サカザキ菌 & サルモネラ菌は70度以上の温度で死滅させることができます。赤ちゃんが感染すると重症化する場合がありますので注意が必要です。

 

大人が感染しても軽症で済むことが多いですが、赤ちゃんだと死亡した事例もあります。

もし感染した場合どんな恐ろしい症状となるのか?また予防するにはどうしたらいいのか?この記事を読めば全て分かりますよ(‘ω’)ノ

 

それでは早速本文にいってみましょう

粉ミルク作りで障害となるサカザキ菌とサルモネラ菌とは?

菌がたくさんいる

ミルク作りでもっとも警戒しないとダメなのが、サカザキ菌とサルモネラ菌になります。

サカザキ菌

サカザキ菌はミルクを製造している環境(工場)にたくさんいますので、ミルク缶(もしくはパック仕様)を購入した段階で中に入っている可能性が高いです。

調査結果では、なんと乳児用粉ミルク149製品中9製品(6.6%)にこの菌が含まれていたとのこと。

粉ミルクの製造工程

E. sakazakiiは、149個のPIFサンプルのうち9個(6.6%)で単離された。これらは、国産サンプル61サンプルのうち4サンプル(6.6%)と輸入サンプル88サンプルのうち5(5.7%)で構成されていました。
引用元)National Center for Biotechnology Information

 

この菌は乾燥に強く長期間平気で生き続けられますので、密閉された缶やパックの中でも当たり前のように存在します。なんと研究所の実験では2年半も生き続ける結果に・・

乾燥中の亜容性傷害腸内細菌科の発生と脱水粉末乳児用調製粉乳におけるそれらの持続性を2.5年の間に評価した。E. sakazakiiのいくつかのカプセル化された株は2.5年後もまだ回復可能であった。
引用元)National Center for Biotechnology Information

嫁(チャン子)
嫁(チャン子)
ミルク缶やパックは決して無菌ではないのね💦注意しないと!

 

サルモネラ菌

対してサルモネラ菌は製造過程で混入することがあまりなく、ミルクを作っている際に混入するパターンがほとんどです。

この菌は人や動物の体内、自然界とかなり広範囲に存在していますので、ミルクにいつ混入してもおかしくないことが分かります。

ミルク作り

サカザキ菌ほどではないにしろ、乾燥に強く1年3ヵ月も過酷な条件下で生き続けた研究データーがあります。

C. freundii、C. koseri、およびE. cloacaeは6ヶ月後に回復できなくなり、サルモネラ・エンテリティディス、肺炎菌、大腸菌は15ヶ月後に回復できなかった。
引用元)National Center for Biotechnology Information

 

ミルク作りでサカザキ菌とサルモネラ菌に感染した際の症状は?

赤ちゃんの体温を測定している

もしサカザキ菌かサルモネラ菌に感染してしまったら、どういう症状になるのでしょうか?

特にサカザキ菌は大人が感染しても軽症で済むことがほとんどですが、赤ちゃんが感染した場合重篤化し、死亡率がなんと20~50%と非常に高いです。

Enterobacter sakazakii(サカザキ菌)は、ヒトや動物、環境中に確認される多数の菌種を含む腸内細菌科Enterobacter属の細菌です。この細菌は、特に乳幼児の髄膜炎や腸炎の発生に関係しているとされています。感染した乳幼児の20~50%が死亡したという事例の報告もあります。また、死亡に至らなかった場合も、神経障害等重篤な合併症が継続するとされています。成人が感染した場合は、その症状はかなり軽度であるとされています。
引用元)厚生労働省 育児用調製粉乳中のEnterobacter sakazakiiに関するQ&A

 

サカザキ菌に感染してしまうと体内の血流が減少し、臓器が機能不全となる『敗血症』という症状に襲われます。

嫁(チャン子)
嫁(チャン子)
たとえ生き残ったとしても、神経器官への後遺症が残りますので絶対に感染してはダメ!

 

サルモネラ菌に関しては、感染すると食中毒となり下痢、高熱、嘔吐の症状が出ます。

嫁(チャン子)
嫁(チャン子)
赤ちゃんが死亡した事例が過去にありますので、例え食中毒と言えども油断ができません

 




サカザキ菌とサルモネラ菌の感染を防ぐにはどうしたらいいの?

赤ちゃんが飲むミルクを作っている

次にこの恐ろしい『サカザキ菌やサルモネラ菌』に感染しないようにするにはどうしたらいいのか?これが重要になってきます。

1つは70度以上のお湯で粉ミルクを溶かすことです。※哺乳瓶に熱を奪われることを考慮すると余裕をもって80度のお湯がベスト

それはこれらの菌が70度以上の温度で死滅させることができるからです。調乳時の温度についてかなり詳しく解説してます☟

【調乳で温度は1番重要!】粉ミルクに使うお湯の温度を70度以上にする理由は?

 

2つ目は作ったミルクはできるだけ早く赤ちゃんに飲ませましょう。常温を含む5度以上の環境だと菌が増えやすいので危険です。

それでも飲み切れず残しておく場合は、そのまま常温に放置するのではなく5度以下の冷蔵庫に保管しましょう。

旦那(チャン太郎)
旦那(チャン太郎)
常温保管は2時間を目安に♪

保管に関して詳しく知りたい方はコチラ☟

【忙しいママ必見!】粉ミルクは作ってから何時間持つの?冷蔵庫だと長持ちするってホント?

 

3つ目はミルク作りをする前段階として、手洗い、使用する用具は消毒しましょう。特にサルモネラ菌はいたる所に潜んでいますので混入する可能性が高いです。

旦那(チャン太郎)
旦那(チャン太郎)
手や哺乳瓶についた菌を除去することで感染を予防します

哺乳瓶の消毒について詳しくはコチラ☟

\哺乳瓶の消毒でおすすめのやり方を紹介!/消毒液、煮沸、レンジ消毒を比較してみた

 




まとめ:粉ミルクに混入する雑菌には十分注意しよう!

ママが赤ちゃんにミルクを与えている

赤ちゃんのミルクを作る際に厄介となる『サカザキ菌』と『サルモネラ菌』について解説してきました。

私達大人がこれらの菌に感染しても軽症で済みますが、抵抗力の低い赤ちゃんだと重症化したり、最悪死亡する恐れがありますので非常に危険です。

なので感染予防として、ミルク作りをする上で下記3つのことは徹底しましょう。

  • 80度以上のお湯で粉ミルクを作る
  • 作ったミルクは基本的にはすぐに飲み切る
  • ミルク作りの前には手を洗う、哺乳瓶の消毒は徹底する

これらをしっかり守ればひとまず安心です💛

ということで赤ちゃんが健康で安全に過ごせるように、私達親が正しい知識をもって行動するようにいたしましょう(^^♪ 小さい子を持つ親としてお互い頑張りましょうね!

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