この記事は段差に強いベビーカーが知りたい人におすすめの内容となっております。
ベビーカーを運転する際には、家の玄関口~街中いたる場所にある『段差』というトラップがつきまとってきます。
こういった興味深いアンケート調査での結果もありますので参考までに☟
ベビーカー選びの重視ポイント1位は「軽さ」! 一方で意外な落とし穴も…
はじめに、現在使用中のベビーカーについて「選ぶ際に重視したポイント」を聞いたところ、「価格」(62%)や「デザイン」(53%)などを上回って、「軽さ」(64%)が最も多い結果となりました。
しかし一方で、軽さを重視したベビーカーの使用時に「困っていることがある」と答えたママは実に79%という結果に。具体的に「困っているポイント」としては、「段差でつまずきやすい・乗り越えづらい」(59%)、「ひっくり返って倒れてしまう」(42%)、「押しにくい」(29%)、「操作性が悪い」(21%)、「振動が気になる」(21%)などが上位となりました。
引用元:CTP JAPAN(ベビーカーを使用する子どもを持つ20~40代のママ500名を対象に、「ベビーカー選び」に関する調査を実施。)
こんにちは、子育て奮闘中 & 執筆担当のチャン太郎(旦那)です。
今回は段差に強いベビーカーはどれだ?っていうことで調査していきました。
大きく3パターンのベビーカーをみていきましたが
結論としましては、3輪エアタイヤのベビーカー『エアバギー』が圧倒的に段差に強いです。とにかく段差を含めた走行面では敵なし!
パッと見のサイズと持ち運びでの軽さにだけ目をいってしまいがちですが、こういった走行面もしっかりみていく必要がありますね。
なんだかんだいって走行して使用している時間が一番長いのですから(^^ゞ
それではいきましょう
記事の内容
- 段差に強いベビーカーって何が優れてるの?
- ベビーカーの3輪、4輪のシングルタイヤとダブルタイヤの3種類で比較してみた
- まとめ
この記事を読めばバッチリ、段差に強いベビーカーが分かりますよ(‘◇’)ゞ
高価な買い物なので、色んな面からメリット・デメリットを洗い出しつつ、日常のライフスタイルにあった物を購入しましょう。
この記事でそのお手伝いが出来たらなと思います♪
※この記事での実験内容は、チャン太郎が独自で実施したものになります。測定方法と測定精度について、保証するものではありませんので参考程度にお願いしますね。
それでは本文にいきましょう
段差に強いベビーカーって何が優れてるの?
段差に強いベビーカーはどういったところが優れているか?なんですが・・ポイントとしては3つあります。
- 高い段差を乗り越えることができる
- 軽い力で段差を乗り越えることができる
- 段差を乗り越える際の衝撃が少ない
この3点さえおさえておけば、ストレスなく段差を越えることができます。
それでは順番に説明していきましょう
高い段差を乗り越えられる
高い段差を乗り越えられると大変便利です。いちいち前輪を浮かして乗り越える必要もありませんしね(^_-)-☆
より高い段差を乗り越えるためにはタイヤ径が大きい方が有利になってきます。
押す力が軽くで段差を乗り越えられる
段差を乗り越える為には、瞬間的ですが平地の数倍の力で押す必要があります。
これはベビーカーのタイヤ径によって大きく左右されます。
もちろんタイヤ径が大きい方が段差を楽々乗り越えることができます。
段差を乗り越える際衝撃が小さい
段差を乗り越える際に受ける衝撃になります。
わずか数センチの段差でも正面から乗り越えようとしたら『ドカっ』っていう、なかなかの衝撃を受けます。
特に下記のような仕様の場合大変です💦
硬いプラスチックタイヤだったり、フレームが細くて弱かったりすると段差にぶつかったタイミングでベビーカーが縦、横に『ガタガタ』揺れます。
さらにタイヤ径が小さいと段差におもいっきりぶつかって、引っ掛かってしまいます。
街中で走らす場合段差だらけですので、あまり簡易的な弱々しいベビーカーを使いたくないですね(+_+)
ベビーカーの3輪、4輪のシングルタイヤとダブルタイヤの3種類で比較してみた
この章では
- ベビーカー4輪のシングルタイヤ
- ベビーカー4輪のダブルタイヤ
- ベビーカー3輪のエアタイヤ(シングル)
の3種類をテスト的に使用して、段差に強いのはどのベビーカーか?調査していきます。
調査項目としては前章で説明した下記3点を評価していきます(‘ω’)ノ
- 乗り越えられる段差の高さ
- 段差を乗り越える際に押す力
- 段差を乗り越える際の衝撃
4輪のシングルタイヤはピジョン(ランフィRA09)
4輪のシングルタイヤ代表格といえば、ピジョンのランフィで間違いないでしょう!
一般的に重いという認識のシングルタイヤなのに軽量で、それに加え走行性がいいです。
走行性に影響する仕様のポイントまとめ☟
タイヤ径 | 前輪径18㎝、後輪16.5㎝(対面時) |
---|---|
タイヤ形状・材質 | 中空構造のゴムタイヤ |
本体重量 | 5.4kg |
サイズ | 幅516~525mm、全長830~945mm、高さ1015mm |
その他特徴としましてショックレスボディでフレームが溶接止めになってます。ビス止めだと緩んできて振動に繋がりますのでこれなら安心ですね♪
全タイヤにはスイング式のサスペンションがついており振動を吸収してくれます。
それではPigeonランフィの実力をみていきましょう。赤ちゃんの代わりに10kgのお米をベビーカーに積んで検証をしていきます。
❶乗り越えられる段差の高さ
2.5㎝(25mm)~7.5㎝(75mm)の段差を準備して、どれぐらいの高さまで越えられるのか?試してみました。
正面から通常走行レベルのスピードで段差に突入しました。
結果は2.5㎝が限界でした。それ以上は前輪が段差に引っ掛かり全く上がらなかったです。
段差高さ | 2.5㎝ | 4㎝ | 5.5㎝ | 7.5㎝ |
判定 | 〇 | × | × | × |
❷段差を乗り越える際に押す力
下記のように2.5㎝の段差を乗り越えるのに、どれぐらいの力が必要か?を見ていきます。
荷重測定器をハンドルに引っ掛けて測定していきます。
結果は4.95kgの力で段差を乗り越えることができました。
❸段差を乗り越える際の衝撃
段差を乗り越える際に『ダンッ』という衝撃と『ガタガタ』という振動が手に伝わってきます。手にくるのでまーまーのストレスを感じます。
2.5㎝の段差でどれぐらいの衝撃・振動を受けるのか?実際に衝撃・振動計を使用して測定していきます。
衝撃・振動の数値はGで表していきます。よく戦闘機やジェットコースターで『G(ジー)』が掛かっていると言われるやつですね。
もちろん数値が高い方が衝撃・振動が大きいということです。
【結果】4回繰り返し測定したところ衝撃・振動の数値が高めになりました。
緑色の線が衝撃・振動値の総力になりますので、これに着目して下さい。
一番高いところで7.79Gになりますので、瞬間的に赤ちゃんが受ける力が7.79G×5kg(赤ちゃんの体重)で39kgになります。
4輪のダブルタイヤはアップリカ(エアリア ラクーナ)
ベビーカーで4輪のダブルタイヤといえば、アップリカが一番メジャーでしょう。
アップリカの中でも、今回紹介していくラクーナシリーズが一番人気です。
なんといっても5.3kgと超軽量で、オート4輪機能※1.が搭載されているベビーカーになってます。
※1.常に進行方向に対して前輪が回転する仕組みになっている。対面押しの場合、普通は回転しないタイヤが前にきますので、カーブで曲がりにくかったりします。
ラクーナはこのエアリアが初モデルになります。現在は4種類のモデルが出てますが、基本この機能を受け継いでいます。
ラクーナ エアリアの走行性に影響する仕様のポイント☟
タイヤ径 | 前輪と後輪 径14㎝ |
---|---|
タイヤ形状・材質 | 中空構造ゴムタイヤ |
本体重量 | 5.3kg |
サイズ | 幅450、全長825〜910、高さ985~995 (mm) |
その他マルチショックレス構造が搭載されてます。これは3Dサスペンション(上下左右に動くバネ)と高剛性フレーム(超強いフレーム)で衝撃・振動を抑制する機構になってます。
先程と同じように下記3項目評価していきます
❶乗り越えられる段差の高さ
通常走行レベルのスピードで段差に突入しました。
結果2.5㎝の段差が限界でした。
❷段差を乗り越える際に押す力
2.5㎝の段差を乗り越える際の力を、荷重測定器で測定してみました。
5.15kgの力で段差を無事乗り越えることができました。タイヤ径が14㎝と小さいので、段差に引っ掛かりちょい重たかったです。
ピジョンの4輪シングルタイヤが4.95kgだったので、それよりは少し高い値になりました。
4輪ダブルタイヤ型のベビーカーはタイヤ径が小さい仕様が多いので、段差での走行性はよくないですね。
❸段差を乗り越える際の衝撃
2.5㎝の段差を乗り越える際の衝撃・振動を3回繰り返し測定しました。
結果ですが緑色の線の衝撃値総力でみていきます。一番高いところで11.6Gになりました。
赤ちゃんが瞬間で受ける力は11.6G×5kg(赤ちゃんの体重)=58kgになります。
ピジョンの4輪シングルタイヤで受ける力が39kgでしたので、明らかに負荷があがってます。
3輪はエアバギー(COCO BRAKE EX)
最後に3輪タイプのベビーカーになります。これはエアバギーで間違いないでしょう。
メーカー名が海外っぽいですが、安心・安全の日本発のメーカーになりますヽ(^o^)丿
特徴としまして本体重量は重たいですが、走行性は抜群に良いです。
走行性に影響する仕様のポイント☟
タイヤ径 | 8インチ(20.32㎝) |
---|---|
タイヤ形状・材質 | エアチューブタイヤ |
本体重量 | 9.5kg |
サイズ | 幅53.5、全長96、高さ104.5 (㎝) |
フレームが物凄く頑丈で、ちょっとした悪路でもフラつかない構造になってます。
デメリットとして重量が9.5kgもあり持ち運びが大変ですが、走行性は最強を誇るベビーカーです。
早速下記3点の評価をしていきましょう。非常に楽しみですね♪
❶乗り越えられる段差の高さ
結果はなんと5.5㎝まで段差を乗り越えることができました。流石に7.5㎝はきつかったですが・・
段差高さ | 2.5㎝ | 4㎝ | 5.5㎝ | 7.5㎝ |
判定 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
❷段差を乗り越える際に押す力
先程の4輪ベビーカー達と比較できるように、2.5㎝の段差を乗り越える際の荷重を測定していきました。
なんとたった3kgの力で段差を乗り越えることができました。体感的には無茶苦茶軽く感じました。4輪ベビーカーと比較したら明確に違います。
❸段差を乗り越える際の衝撃
2.5㎝の段差に3回繰り返し乗り上げた場合の衝撃・振動値を測定していきました。
結果ですが緑色の線の衝撃値総力でみていきます。一番高いところで3.54Gになりました。
これは赤ちゃんが瞬間で受ける力3.54G×5kg(赤ちゃんの体重が5kgと仮定)=18kgになります。
衝撃値はベビーカーの中で断トツに低い数値になりました。瞬間で受ける力も一番小さかったです♪
考えられる事としまして
- フレームの剛性が高い(頑丈で強い)
- タイヤ径が大きい
- タイヤがエアチューブ
この3点が大きいです。これにより衝撃と振動が抑えられてます。
まとめ:段差に強いベビーカーはコレ!
それではまとめていきましょう
この記事で取り上げてきたベビーカーを一覧表にしてみました。
メーカー | モデル | タイヤの型 |
ピジョン | ランフィRA09 | 4輪シングルタイヤ |
アップリカ | エアリア ラクーナ | 4輪ダブルタイヤ |
エアバギー | COCO BRAKE EX | 3輪エアタイヤ |
このベビーカー達の評価結果をまとめてみました。
ピジョン(4輪シングルタイヤ) | アップリカ(4輪ダブルタイヤ) | エアバギー(3輪エアタイヤ) | |
乗り越えられる段差の高さ | 2.5㎝ | 2.5㎝ | 5.5㎝ |
段差を乗り越える際に押す力 | 4.95kg | 5.15kg | 3.00kg |
段差を乗り越える際の衝撃 | 7.79G(39kg) | 11.6G(58kg) | 3.54G(18kg) |
上記結果から段差には間違いなく、エアバギーの3輪が最強です。
- タイヤ径が大きく段差が乗り越えられやすい
- エアチューブタイヤなのでクッション性が良い
- フレームが頑丈で強い
この3点により段差に強い、走行性が優れているベビーカーとなってます。
ただデメリットとしては本体重量が9.5kgと、持ち運びをするには重たい重量となってます。
ピジョン(4輪シングルタイヤ) | アップリカ(4輪ダブルタイヤ) | エアバギー(3輪エアタイヤ) | |
本体重量 | 5.4kg | 5.3kg | 9.5kg |
主に徒歩で移動される方は3輪のベビーカーが向いています。
車で移動される方ですと、頻繁にベビーカーの載せ降ろしがありますので軽いベビーカーが向いています。
状況にあわせて購入する必要性がありますね。
それでは長くなりましたが、今回は段差に強いベビーカーはどれだ?ということで紹介してきました。
最後までお付き合いありがとうございました<(_ _)> この情報が皆さんのお役に立てれば幸いです。